ゼロカットとは、資産がマイナスになった場合、そのマイナス分を追加証拠金(追証)として補填しなくてもいい制度です。
今回は、ゼロカットシステムについて解説していきます。
追加証拠金とは?
追加証拠金は、次の二つのパターンの時に生じます。
- 最低維持証拠金を割ってしまった場合
- 証拠金以上の損益が発生した場合
前者の場合は、強制決済されることが多く、借金を背負うことはありません。強制決済されたくない場合は、追加で資金を入金してください、と連絡が来ることが多いです。
後者の場合は、証拠金がマイナスつまり、借金を追う形になります。この場合は、負債を補填するため、入金、つまり借金を返済しなければなりません。
このように、追加証拠金は二つの種類があり、特に証拠金がマイナスにならないように特に注意が必要です。
追加証拠金で借金を追わないように強制決済する仕組みがロスカットです。
次にロスカットについて説明します。
ロスカットとは?
ロスカットは、取引金額に対して、損益がある基準値に達したときに、強制的に決済する制度のことです。
これは、入金(証拠金)額を超える損失を未然に防ぐためのものです。
例えば、ロスカットがない場合、入金額を全額失う(溶かす)場合や、マイナスになった場合は、追加で証拠金を払う(追証)場合もあります。
通常、FX会社の多くは、ロスカットにより、入金額がマイナスにならない仕組みをとっていますが、相場の急変により対応できない場合もあります。2015年に起きた「スイスフランショック」では、相場の急変にロスカット対応できず、多くの投資家が借金を抱えたようです。
このように、ロスカットの仕組みでは補えきれない場合、借金を背負う可能性があります。
ロスカットでも補えきれなかった損失を補助する制度がゼロカットです。
ゼロカットとは?
ゼロカットとは、「証拠金がマイナスの状態で決済されても、追加で証拠金の支払い義務が生じない制度」のことです。
例えば、証拠金:1万円、決済の損失:-2万円の場合、証拠金は、-1万円(借金)となります。
本来であれば、この-1万円はトレーダーが支払うこととなります。国内FX業者の多くは、この制度をとっています。
一方で、XMは、ゼロカットシステムにより、入金した金額以上の金額(借金)を追加で支払うことはありません。
つまり、トレーダーは、口座金額がマイナスになった場合でも、借金を負うことはなく、入金額を超えた金銭面でのリスクはありません。
まとめ
参考URL
(https://www.xmtrading.com/jp/faq)の入金以上の損失を被る可能性はありますか?