利益確定したらそこからもっと伸びた。
逆に、まだいけると思っていたら、反転して利益が大幅に下がってしまった…
フィボナッチ・エクスパンションとは
フィボナッチ・エクスパンションの“エクスパンション”とは拡張、拡大するという意味です。
つまりフィボナッチ・エクスパンションとは、相場がどこまでいくのかを分析する手法になります。使用するにはトレンド中の3点を使用します。
①安値②高値③戻りでの反発点です。この3点を使用します。安値と高値を61.8%とし、底から拡大100%、161.8%で使用されることが多いです。
下の図はその1例のユーロ/オーストラリアドル1時間足になります。
フィボナッチ・エクスパンションは、③まで相場が移動し、上昇基調になってからあてはめます。
この場合、61.8%ラインを超えた後、100%のラインでもみ合っています。
その後161.8%付近まで上昇し天井をつけ反発。下降し、100%のラインが意識される相場になっています。
この場合、利益確定のポイントは3つ考えられます。
① 61.8%を超えたライン
② 100%に達したライン
③ 161.8%に近くなったライン
①は、100%を目指すかどうかで判断が分かれます。
②は、もみ合いが起こっているので、一度全額、もしくは半分くらいの建て玉で決済しようか考えるラインです。
③は、161.8%付近までいけば、もう上がらないだろうという考えです。
このように、フィボナッチ・エクスパンションをあらかじめ引いておけば3種類の利益確定ラインを想定できます。
ちなみに前回記事のフィボナッチ・リトレースメントはどこでトレンドの反発がどこで反発するのかを判断する手法です。
フィボナッチ・エクスパンションのメリット
では、フィボナッチ・エクスパンションはどのようなメリットがあるのでしょうか。
1つ目:決済の目安ポイントの判断
2つ目:エントリーポイントの判断
です。
1つ目は、利益確定に迷うあなたへおすすめです。フィボナッチでよく使用される61.8%、100%、161.8%は、特に意識されるポイントです。みんなが知ってるということは、みんながその点を目指しているということになります。その分注目されやすいです。
2つ目は、エントリーポイントの判断です。61.8%、100%、161.8%のラインで利益確定が出やすい。言い換えればそこでいったん反発が起こる可能性が高いという意味です。その点を意識し、トレンドの中の逆張りを試すのも一つの手法です。ただし、相場が伸び続ける可能性も高いので少額の利益のためのひとつの考え方になります。
また、順張りの場合は完全にそのラインを超えたと判断した際に相場の流れに合わせたトレードも可能です。例えば、100%のラインを完全に超えた。161.8%を狙いにいこうといった具合です。
フィボナッチ・エクスパンションの注意点
フィボナッチ・リトレースメントと同様にレンジ相場では実力を発揮しきれません。トレンド相場の流れに対する手法のためです。レンジ相場で意地になって使用することはおすすめしませんよ。
まとめ
今回は、利益確定の大きな味方フィボナッチ・エクスパンションの紹介をいたしました。この手法は、フィボナッチ系列では2番目に多く使用されています。トレンド中の流れを見極めてどこが決済ポイントなのかを判断できるようになりましょう。